Sunday, July 19, 2009

使徒(ラスール)

 アッラーは人間に語りかける神であり、神と人間のコミュニケーションの可能性は常に開かれている。とはいえ、神と人間の直接的コミュニケーションは稀にしか生じず、個々人ではなく社会全般を対象としたメッセージが神から届くような場合は特にそうである。そのような社会的メッセージを人々に伝えるために、特に神によって選ばれた者が使徒と呼ばれる。使徒は神のメッセージを間違いなく人々に伝える使命を帯びているため、人格と知性に秀れ信望を集める選良でなければならない。モーセやイエスもこうしたアッラーの使徒であり、両者はユダヤ民族全体に適用されるメッセージ、『律法』、『福音』を神から授かり、彼らにそれを伝えた。この『律法』、『福音』がそれぞれユダヤ教、キリスト教の基礎になった。

 アッラーは全ての民族に使徒を遣わしたが、人類の文明が一定の水準に達した時点で、様々な民族を超えて人類全体に永遠に妥当する普遍的メッセージが伝えられることになった。その最終メッセージが『クルアーン』であり、その担い手として選ばれた使徒がアブラハムの裔、アラブ民族出身のムハンマドであった。

 イスラームの教義の詳細は、この神の使徒ムハンマドによって明らかにされた。それ故、イスラームは「ラーイラーハイッラッラー(アッラーの他に神はなし)」に加えて「ムハンマドゥンラスールッラー(ムハンマドはアッラーの使徒なり)」を信仰告白句に加え、通常、ムハンマドが神の使徒であると認め、ムハンマドの齎したメッセージの遵奉を誓った者をイスラーム教徒、ムスリム(帰依者)と見做すのである。

usrah tubjang tarbiyyah

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watashi no sukina uta